地震大国の日本において、地震に備えて防災グッズを備えることはとても重要です。災害時にも、スマートフォンはリアルタイムの情報収集やSNSの利用に欠かせない存在となっています。
災害が発生した際、スマートフォンは重要なコミュケーションツールとなりますが、停電の影響で充電ができず利用できなくなることがあります。そのため、モバイルバッテリーや大容量ポータブル電源などで「電力の備蓄」も欠かせません。
大容量のモバイルバッテリーと聞くと、10,000mAhを想像する方が大半ではないでしょうか。10,000mAhあれば、スマホ1台を約2回フル充電することができます。しかし、今回紹介するモバイルバッテリーはそれを上回る40,000mAhの超大容量のモバイルバッテリーです。
本記事では、アンカー(Anker)の大容量のモバイルバッテリー「Anker 347 Power Bank(PowerCore 40000)」の製品仕様、特徴をご紹介します。
Anker 347 Power Bankの製品仕様
Anker 347 Power Bankの製品仕様(スペック)は以下のとおりです。スペックは公式サイトの製品情報より参照しております。
Anker 347 Power Bankの製品仕様 | |
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サイズ | 約167×85×46mm |
重さ | 約898g(公称値) 933g(実測値) |
バッテリー容量 | 40,000mAh(4×10,000mAh) |
入出力ポート | USB Type-C×2、PowerIQ 3.0(Gen2) USB Type-A×2、PowerIQ 2.0 |
USB Type-C1/USB Type-C2入力 | 5V⎓3A/9V⎓3A/12V⎓2.5A/15V⎓2A/20V⎓1.5A(最大30W) |
USB Type-A入力 | N/A |
USB Type-C1/USB Type-C2出力 | 5V⎓3A/9V⎓3A/12V⎓2.5A/15V⎓2A/20V⎓1.5A(最大30W) |
USB Type-A1/USB Type-A2出力 | 5V⎓3A/9V⎓3A/12V⎓1.5A(最大18W) |
合計出力 | 5V⎓6A(各ポート最大3A) |
製品型番(カラー) | A1377012(ブラック)/ A1377022(ホワイト) |
製品価格 | \9,990(税込) |
入力:モバイルバッテリーを充電
出力:モバイルバッテリーから他のデバイス(スマートフォンやタブレット端末)を充電
「5V⎓3A」は、5V(ボルト)の電圧で最大3A(アンペア)の電流を受け取ることができるので、15Wの電力を入出力できるということになります。
Anker 347 Power Bankの特徴
マットで高級感がある外観
本体表面には「ANKER」ロゴが刻まれています。側面はプラスチックですが、表裏はマット仕上げで高級感があります。ボタンを押すと、バッテリー残量を8段階で確認することができます。
四角くてシンプルで高級感のある見た目が、お弁当箱みたいですね。おっと、かっこいいですね。
重量とサイズ感
実測値は933gですので、かなりの重量で手荷物とずっしりと重さを感じます。縦横のサイズは、10,000mAh並の大きさですが、高さが4.6cmもあります。大きさはそれなりにありますが、片手で持てるサイズです。
ずっしり重いが、片手で持てるサイズ、さらに色が黒いため、「お弁当箱」感が否めません。
僕はこのモバイルバッテリーを「お弁当箱」と呼んでいます。
40,000mAhの超大容量
Anker 347 Power Bankのバッテリー容量は、Ankerのモバイルバッテリーの中で最も容量が大きい「40,000mAh」です。超大容量のモバイルバッテリーですので、ノートパソコンやスマートフォン、タブレット、小型デバイスなど、様々なデバイスを複数回充電することができます。
40000mAhの超大容量で、iPhone 14を約7.5回、Galaxy S22を約6.8回、MacBook Airを2.6回満充電できます (※充電回数はAnker調べ) 。
Anker 347 Power Bank (PowerCore 40000) | 大容量モバイルバッテリーの製品情報 – Anker Japan 公式オンラインストア
4つのポートで複数デバイスを同時充電
USB Type-A、USB Type-Cがそれぞれ2ポート、合計4ポートあり、同時に4台のデバイスを充電することができます。モバイルバッテリーへの充電は、USB Type-Cポートのみ対応しています。USB Type-Aポートからモバイルバッテリーへ充電できません。
パススルー充電は未対応
モバイルバッテリーとほかのデバイスを同時に充電できる機能を「パススルー充電」と言います。
Anker 347 Power Bankは、本体を充電しながらデバイスへ給電することができないため、パススルーは未対応です。ただし、防災グッズとして考えたとき、災害時は本体を充電することができないため、パススルー対応していなくとも困ることはないと思います。
低電流モード搭載
低電流モードも搭載されており、イヤホン等の小型電子機器やウェアラブル機器に適切な電流で充電することができます。本体のボタンを2回押してLED表示が緑に点灯すると、低電流モードが起動します。ボタンを1回押すと、低電流モードは終了します。
コンパクト(3000mAh~)に関するよくある質問 | Anker サポートセンター – Anker Japan 公式オンラインストア
低電流モードでなければ、小型のデバイスを充電できないわけではありません。小型のデバイスをフル充電することができます。
Ankerの独自機能を搭載
Ankerは、デジタル周辺機器などを開発・販売している中国のメーカーです。特にモバイルバッテリーは、世界中から人気が高く「高性能・高品質・低価格」であることが最大の魅力です。
PowerIQによる急速充電
タイムパフォーマンス(タイパ)が重要視される時代、僕たちの生活に急速充電は欠かせないものです。
Anker 347 Power Bankは、USB Type-AはPowerIQ 2.0、USB Type-CはPowerIQ 3.0(Gen2)に対応しています。USB Type-Cは最大30W出力で、急速充電が可能です。
USB入出力ポートの「PowerIQ」ってなんだろう?
PowerIQとは、Anker独自の急速充電テクノロジーです。スマート充電チップが組み込まれており、接続機器を即座に認識し、その機器に適した最大のスピードで急速充電する機能です。
PowerIQについては、こちらをご参照ください。
よりスマートな生活を実現するPowerIQ 3.0 – Anker Japan 公式オンラインストア
MultiProtect(多重保護機能)による高い安全性
モバイルバッテリーは粗悪商品も市場に多く出回っており、リチウムバッテリーの発熱や発火などのトラブルをニュースで目にすることがあります。その点、Ankerでは高い安全性の維持のために、徹底的な調査や開発がなされています。
Anker 347 Power Bankを含め、すべてのモバイルバッテリーにMultiProtect(多重保護機能)という独自の保護システムを搭載しています。過電圧保護や電子回路のショート防止、温度管理、異物検知機能など11種類の保護機能であり、高い安全性を実現しています。
Ankerならではの安全性の追求、MultiProtect (ankerjapan.com)
Anker 347 Power Bankで災害に備えよう
Anker 347 Power Bankは外観と重量、性能も相まって、これがあれば災害時でも問題ないと安心感があります。
内閣府の首都直下地震におけるライフラインの機能支障予測結果によると、電力の復旧目標日数は「6日」です。南海トラフのライフライン復旧推移を確認すると、被災各地の電力の95%復旧予測日数は数日から約7日、長くても約14日です。
また過去の大震災における各ライフラインの復旧日数は以下のとおりです。歴史に残る大震災である「東日本大震災」も電力は6日で約90%復旧しています。
各ライフラインの復旧日数(約9割復旧) | ||
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東日本大震災 | 阪神・淡路大震災 | |
電力 | 6日 | 2日 |
水道 | 24日 | 37日 |
ガス | 34日 | 61日 |
当然、重量がありますので、持ち運んで普段使いするには向いていないと思います。しかし防災グッズとしては、充電して家に置いておくだけですので、重量はそれほど問題ではありません。
実際の災害では、スマートフォンの充電があったとしても、通信インフラがダウンしてしまうと利用しづらい状況になると思います。スマートフォンの充電があることで、少しは安心できるかな。。。
まとめ
本記事では、Ankerのモバイルバッテリー「Anker 347 Power Bank(PowerCore 40000)」をご紹介いたしました。Anker 347 Power Bankには、以下の特徴がありました。
メリット
デメリット
防災グッズとしては、外観と重量、大容量の性能があり、頼りになるアイテムといえます。事前の充電を心がけることで、緊急時に備えることが可能です。スマートフォンの利便性を最大限に活かすためにも、しっかりとした「電力の備蓄」をしていきましょう。
大容量のモバイルバッテリーを家に置いておくことで、安心と心の余裕が生まれますので、防災グッズとしてモバイルバッテリーをお持ちでない方はぜひご参考にしていただければと思います。